忘れられる商品名と忘れられない商品名とは?
前回のコラムでは、「商品名」に「ブランド名」を含める重要性について書きましたが、その「商品名」をより魅力的にする工夫について、今回は触れていきます。
ECサイトの場合、サイト内検索で複数の商品と比較しながら選んでもらうためには、それぞれの商品の特徴を活かしながらも、ユニークな商品名をつけられているのではないでしょうか。
例えば、ユニクロのECサイトで「パンツ」と検索し、女性で絞り込んだ場合、「ツイルジャージーイージーパンツ」、「スリムテーパードアングルジーンズ」などが検索結果に表示され、商品名からも綾織りの「ツイル」、やわらかな「ジャージー」などが含まれる商品名を参考に、商品を選ぶことが可能です。
また、LOHACOのような商品数が多いECサイトで「チーズケーキ」と検索した場合は、1箱(20個入)や1セット(3個入)など、商品画像とあわせて商品名を工夫することで、選びやすくなります。
前回のコラムでも記載しましたが、楽天市場やAmazonなどのモールに出店しているECサイトの場合は、他の店舗の商品とも比較されますので、より区別されやすいようにガイドラインを守りながら商品名を工夫していくことも大事です。
例えば、それぞれのモールのガイドラインに沿った商品名を登録するだけではなくオリジナルのブランド商標を登録した上で、Amazonの場合はブランド登録をすることで、第三者の出品者における偽物の出品や侵害を減らすことも重要です。
さらに大切なことと言えるのが、お客様にその商品を覚えてもらいリピートしてもらう、または第三者に紹介してもらえるような工夫をすることでしょう。
その工夫とは、メーカーでは当たり前に行われているオリジナルの「商品名」をつけることです。
例えば、先程のLOHACOの例にご説明します。
「バランスオンminiケーキ チーズケーキ 1箱(20個入) 江崎グリコ 栄養補助食品」
「バランスオンminiケーキ」」というオリジナルの商品名のことですが、これが仮に、
「江崎グリコ チーズケーキ 1箱 1箱(20個入)」
であったり、パッケージのキャッチコピーを含めて、
「江崎グリコ 栄養ぎゅっと1食分 チーズケーキ 1箱 1箱(20個入)」
では、お客様に記憶には、「ロハコのチーズケーキ」や「グリコのチーズケーキ」としか覚えてもらえない可能性があり、商品を特定することが困難になってしまいます。
このように「ブランド名」に加え、「バランスオンminiケーキ」のような、商品固有の名称を加えていくことが非常に重要になります。価格やポイント、セール、クーポンなど販売競争が激しい楽天市場やYahoo!ショッピングなどの商品名を見ると、単なるキーワードの羅列で販売されているケースが多くみられるのは、非常に残念で仕方ありません。
また、薬事法により、キャッチコピーや説明文で効果効能を謳うことが厳しい商材こそ、このオリジナルの商品名を考えることは、販売戦略として非常に重要とも言えます。
例えば、ユニークなCMでおなじみの「あったらいいなをカタチにする」小林製薬の商品で考えてみます。
目の洗浄には、「アイボン」
シミとそばかすを防ぐ「ケシミン」
お尻のかゆみを鎮める「オシリア」
など、商品名からも部位や効果を連想させる文言を含めるなど、工夫されているのがわかるかと思います。
もちろんブランディングを考慮し、商品名をイメージ戦略として工夫されない場合もあります。しかし、長者番付の常連で有名だった「斎藤一人」さんが創業された「銀座まるかん」の人気健康食品「スリムドカン」のように、インパクトのある商品名により売れ続けている商品も存在するのは事実です。ですから、これを機会に「商品名」について一度見直されることをオススメさせていただきます。
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