自社ECサイトでの商品の探し方に関する調査
~ユーザーの6割が目的の商品にたどりつかない経験あり 表記ゆれ非対応時、ECサイト事業者の機会損失が浮き彫りに~
NTTレゾナント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:楠木 健、以下NTTレゾナント)が提供するAI型ECサイト内検索ソリューション「goo Search Solution(グーサーチソリューション)」は、「自社ECサイトでの商品の探し方」に関する調査(*1)を実施しました。本調査は、スマートフォン(以下スマホ)で「ファッション」「日用品」「家電」の3つのカテゴリに該当する自社ECサイトを利用した、20代以上の男女3,299名(のべ)に対象に実施しました。調査結果の一部を公開します。
なお、カテゴリごとの調査結果の詳細は、下記からダウンロードすることも可能です。
調査結果ダウンロード:https://searchsolution.goo.ne.jp/materials/
1. 調査結果
(1) ECサイトユーザーの約半数が、商品購入時にあらかじめほしい商品かカテゴリを決めている
スマホでECサイト上での商品購入時、「ほしい商品をあらかじめ決まっていたか」を調査したところ、「特定の商品が決まっていた」と答えたユーザーは、「日用品」カテゴリの63.6%が最多。「家電」カテゴリでは49.9%、「ファッション」カテゴリで38.7%と、カテゴリによってばらつきが見られました。
しかし、「ファッション」カテゴリでは「カテゴリは決まっていた」を含めると、66.9%のユーザーがサイトを訪れた時点で、既にほしい商品に目星をつけていることがわかります。
(2) キーワード検索でほしい商品が「出てこない」を6割以上が経験
ECサイト上でキーワード検索を利用したことがあるユーザーに対し、「ほしい商品が見つからなかった経験があるか」を調査。「ファッション」「日用品」「家電」カテゴリのいずれにおいても、「ほしい商品が見つからなかった経験あり」が6割に達しました。さらに、商品が見つからないときの再検索回数についても、「3回まで」と答えたユーザーが3つのカテゴリ全てで7割を超える結果となりました。
このことから、ユーザーが求める検索結果を3回以内に表示できない場合、ECサイトからの離脱を招く可能性があると考えられます。
(3) 表記ゆれの実態
実際に商品を検索する際、入力キーワードの「表記ゆれ」がどのくらい起こるのか、「緑色のボックスティッシュ」の写真を提示して調査しました。その結果、「ティッシュペーパー」「箱ティッシュ」「ボックスティッシュ」のワードが多く用いられた一方で、「ティシュー」や「BOX」「Box」などの表記ゆれや、「チッシュ」「ティシュ」「テッシュ」などの入力ミスも多く生じていました。
また、調査では回答者435人に対し、131通りの表現が見られ、商品検索における入力キーワードの表記ゆれには多様なパターンが存在することが明らかになりました。
【補足】
(*1) 調査概要
調査対象者:直近半年以内に、スマホで商品を購買した人 ※モール型ではなく、自社オンラインストアで購入した人に限定
有効回答者数:3,299名
調査期間:2020年3月27日~2020年3月31日
調査方法:インターネットリサーチ
※本調査では小数点第2位で四捨五入しているため、足し上げても合計数値が100%にならない場合があります。
(*2)「gooのAI」は、ポータルサイト「goo」を通じて蓄積したインターネットに関わる技術やノウハウと、NTTグループのAI関連技術「corevo®※」(http://www.ntt.co.jp/corevo/)などを活用し、NTTレゾナントが独自に開発した技術です。自然言語解析技術やディープラーニングを活用することで、高精度の文脈理解やパーソナライズ、表記ゆれへの対応など、さまざまな機能を実現しています。
※「corevo®」は、日本電信電話株式会社の登録商標です。
※ 記載されている会社名、サービス名および商品名は、各社の登録商標または商標です。