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ECサイトにおける検索機能

2021年1月28日

ECサイトで商品を探す際に、ユーザは検索機能を利用します。
特に、商品点数の多いECサイトでは検索機能が欠かせません。

つまり、高機能な検索機能を実装すれば、今よりも多くのユーザを商品ページへ導くことができ、売上アップが見込めます。

ECサイトにおける検索機能の現状が、2014年のChristian Holst氏(Baymard研究所)の調査「The Current State Of E-Commerce Search(Eコマースの検索機能の現状)」で報告されています。
(The Current State Of E-Commerce Search:https://www.smashingmagazine.com/2014/08/the-current-state-of-e-commerce-search/

1)ECサイトの16%は商品名や品番での検索をサポートしていない。
商品名や品番での検索をサポートしていたとしても、ECサイトの18%は完全一致でしか検索結果を表示しない。
つまり、34%が商品名や品番での検索をサポートしていないと言って良い。

商品名・品番の検索サポート

2)ECサイトの70%は専門用語を正確にしなければ検索エラーとなる。
例:アメリカではエアドライナーは「blow dryer」が専門用語ですが、「hair dryer」だと検索結果が表示されない。

専門用語検索の正確性

少し異なりますが、日本語の例で言いますと、「ウォシュレット」がそれに当たります。
正しい名称は「温水洗浄便座」ですが、「ウォシュレット」が一般的に知られています。
しかし、「ウォシュレット」はTOTOの商標ですので、TOTO以外の「温水洗浄便座」は当てはまりません。

3)ECサイトの60%が記号や略語での検索をサポートしていない。
例:「”(ダブルクオテーション)」が解読できなかったり、「in」を「inch」に置き換えることはない。

記号・略語の検索サポート

日本語でも「・(中黒)」や「&(アンド)」などにより結果が出ないことがあります。
例えば、
「STAR WARS」は、「スター・ウォーズ」では検索結果が表示されるが、「スターウォーズ」では結果が表示されない。
「Dolce & Gabbana」は、「ドルチェ&ガッバーナ」では検索結果が表示されるが、「ドルチェアンドガッバーナ」では結果が表示されない。
などです。

4)ECサイトの82%が、検索ワードを入力する際のオートコンプリート(自動補完)が実装されている。
しかし、その内36%のECサイトはユーザビリティーが悪い為、却ってユーザに不便を強いている。

5)ユーザは検索を繰り返す傾向がある。
しかし、検索結果の検索窓に検索ワードを表示しているECサイトは34%しかない。
(66%が常に検索窓をクリアしてしまっている。)

6)ECサイトの40%しか、ファセット検索(ユーザにとって便利な絞り込み機能やソート機能)を実装していない。

7)パンくずを複数用意することはユーザの利便性を向上させるにも関わらず、ECサイトの92%はパンくずリストを1つしか用意していない、もしくはパンくずを用意していない。

2014年の調査結果とはいえ、ECサイトでは日本の先頭を走っているアメリカでさえ、上記のような状況です。
日本では同様の調査結果がないため、正確なことは言えませんが、現在の国内ECサイトも上記のような状況ではないでしょうか。
(2014年時点でアメリカではオートコンプリートが82%導入されているとありますが、現在の国内ECサイトの導入率は明らかに低いです。)

以上のように、ECサイトの多くは検索機能を見直す必要があります。
弊社のクライアントでも検索機能を見直したところ、20%ほど売上がアップした実績があります。
実装した検索機能には以下のような機能がございます。

1)サジェスト機能

入力した文字を元にキーワード候補を表示させる機能です。
ユーザはすべてのキーワードを入力する必要がありませんし、誤入力を防ぐことができます。

2)表記ゆれ対策

漢字・ひらがな・カタカナが存在する日本語には、同音・同意味の単語なのに異なる文字表記が存在します。
表記が異なるだけで検索にヒットしないのはECサイトとして大きな損失となります。
以下の表記ゆれ対策があります。

  • ひらがな/カタカナ:例)「りんご」と「リンゴ」
  • 大文字/小文字:例)「iPhone」と「iphone」と「IPHONE」
  • 全角/半角:例)「iphone」と「iphone」
  • 新旧漢字:例)「斎藤」と「斎藤」
  • 拗音:例)「シュークリーム」と「シユークリーム」
  • 微差音:例)「バイオリン」と「ヴァイオリン」
  • 同音文字:例)「キッズ」と「キッヅ」

3)同義語対策

同義語も表記ゆれの一種ですが、同じ意味を持つ複数のキーワードを同義語として扱います。
例えば、「帽子、キャップ、ハット、ぼうし」は同義語(大義)となります。

以上の検索機能を実装した結果、0件ヒットが改善され商品ページへのアクセス数アップとともに売上もアップ致しました。
検索機能の導入コストはかかるものの、アップした売上で導入コストを早々に回収することができます。

貴ECサイトも検索機能を見直すだけで売上アップする可能性があります。
是非、導入を検討してみてください。

堀川 治 (ほりかわおさむ)

株式会社サンクユーの代表取締役。関西大学経済学部卒。
サンクユーは、3C分析・ペルソナ分析による、売れるECサイト構築を得意するWEB制作会社。
自身は10年の業務系システム開発の経験を持つ。
その為、3C分析・ペルソナ分析に基づいたフロント機能の提案と、
業務システム経験に基づいたバックエンド機能の提案ができることを強みとしている。
また、ECサイトだけでなくB2Bサイトの制作も手掛け、
EC-CUBE DAY 2014では、サンクユーが制作したB2Bサイトが2万サイトから優秀サイトに選出された。

<株式会社サンクユー>
https://www.thank-u.net/

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