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スマホ時代は「買い物の導線もデザイン」する、ECにおける「タッチで検索」の重要性とは?

スマホECのサイト内検索に、新たなトレンドが生まれています。検索窓にキーワードを入力する従来のサイト内検索と併せて、検索タグやキーワードなどをタッチするだけで商品を探せる検索機能です。近年このような機能を実装するECサイトが増えています。

ワンタッチで商品を検索できるサイト内検索が求められている背景には、スマホECに特有の操作性や、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の検索のUI・UXが影響していると考えられます。

本稿では、ワンタッチでの商品検索が使われる理由や、そういった検索機能をECサイトに実装する方法などについて、実例を交えて解説します。

目次

ワンタッチ商品検索の3つのパターン

ワンタッチで商品を検索できるサイト内検索は、主に次のような方法でECサイトに導入されています。

(1)トレンドを反映したキーワードを表示

1つ目は、ECサイトにおけるトレンドを反映したキーワードを検索窓の下などに表示する方法です。具体的には、一定期間に検索された回数や、検索ボリュームの増加率が高いキーワードを抽出し、「おすすめのキーワード」として表示します。

商品がテレビで取り上げられたり、SNSで話題になったりすると、ECサイトで商品名検索(指名検索)が急増します。短期間で検索ボリュームが急増したキーワードをECサイトの目立つ場所に表示し、ワンタッチで検索できるようにすることで、話題の商品を見つけやすくすることができます。

また、特定のシーズンに検索ボリュームが増えるキーワード(季節ワード)を抽出する方法もあります。例えば、3月に「お花見」「入学式」「卒業式」といったキーワードの検索ボリュームが増えている場合、そのキーワードを関連商品にタグ付けした上で、検索窓の下などに表示します。こうすることで、季節性のあるアイテムへの導線を太くすることが可能です。

(2)売りたい商品の関連ワードを表示

2つ目のパターンは、EC事業者が売りたい商品の検索タグを表示する方法。注力商品やセール対象商品にタグ付けされたワードを検索窓の下などに表示することで、特定の商品ページへの流入動線を太くすることができます。

(3)絞り込み条件(ファセット情報)を表示

3つ目のパターンは、検索窓にキーワードを入力した際に、そのキーワードの「絞り込み条件(ファセット情報)」を自動的に表示する方法です。

具体的には、特定のキーワードと一緒に使われることが多いファセット情報を検索ログから抽出します。「ワンピース」と入力したユーザーの多くが「赤」「半袖」「春物」などのキーワードを組み合わせていることが分かったら、「ワンピース」と入力した際に、それらのファセット情報を表示。ユーザーが「赤」「半袖」「春物」などのファセット情報をタップすると、絞り込み条件が追加される仕組みです。

ワンタッチの商品検索が使われる理由

ワンタッチで商品を探せるサイト内検索がECサイトで使われる背景には、スマホECに特有のUI・UXや、SNSの検索のトレンドが影響していると考えられます。

(1)片手で操作しやすい

ワンタッチで商品を検索することができれば、スマホを片手で操作しているときに便利です。

スマホを使えば、いつでも、どこでもECサイトで買い物ができますから、カバンを持っているときや、電車のつり革につかまっているときなど、片手がふさがった状態でECサイトを閲覧することも多いでしょう。しかし、片手でフリック入力を使うと入力ミスが起こりやすいですし、手が小さい人は片手で入力できないかもしれません。スマホを片手で操作して買い物をする消費者が増えたことが、ワンタッチで商品を探せるサイト内検索機能が求められている要因の1つです。

(2)SNSのハッシュタグ検索が浸透

ワンタッチで商品を探せるUIが好まれる背景には、SNSの検索UIのトレンドも影響していると考えられます。

InstagramやTikTok、Twitter などの検索ボタンをタップすると、人気のハッシュタグや、ユーザーの興味関心と関連性が高いキーワードなどが検索の候補として表示されます。また、検索窓にキーワードを入力すると、関連キーワードも自動的に表示されます。

SNSの検索を日常的に使うユーザーは、ハッシュタグやキーワードをタッチして知りたい情報にたどり着けるUXに慣れています。そういったユーザーは、ECサイトでも同様の検索体験を好むのではないでしょうか。

(3)キーワードを考える必要がない

検索窓にキーワードを入力して商品を探すとき、頭の中でイメージした商品の特徴を言語化しにくいこともあります。検索キーワードを考えて入力することを面倒に感じるユーザーは、検索タグやキーワードがあらかじめ表示されていれば、自然とそちらをタップするでしょう。

キーワードや検索タグを抽出する方法

ワンタッチで商品を探せるサイト内検索を実現するには、検索の候補となるキーワードや検索タグ、ファセット情報を何らかの方法で抽出する必要があります。その方法について、当社が提供している検索エンジンgoo Search Solutionの機能に沿って解説します。

(1)行動ログから抽出

1つ目は、ECサイトの行動ログを分析する方法です。サイト内検索で使われる検索クエリを分析し、一定期間内の検索回数が多いキーワードや、一定期間における検索回数の増加率が基準値を超えたキーワードを抽出します。

また、特定のキーワードと一緒に使われる絞り込み条件(ファセット情報)を抽出し、キーワードを入力した際に検索窓の下に自動的に表示する方法もあります。

(2)商品マスターから抽出

商品マスターに登録されている商品名や説明文などのテキスト情報を人工知能(AI)が分析し、商品の特徴を表す言葉(固有表現)を抜き出すこともできます。商品の形や色のほか、「格好いい」「美しい」といった形容詞、「仕事用」「デート用」など商品を使うシチュエーションを表す言葉も抽出することが可能です。

(3)レビューから抽出

ユーザーが投稿した商品レビューの文章を分析し、頻繁に使われている単語を抽出した上で、検索タグとして使用することもできます。

例えば、売れ筋のワンピース(商品A)のレビューに「結婚式」や「華やか」といったキーワードが頻繁に使われていた場合、AIが「結婚式」や「華やか」という言葉を抜き出し、それらの言葉を検索タグとして抽出します。そして、商品データに検索タグを付与した上で、「ワンピース」の絞り込み検索の候補として検索窓の下に自動表示するといった運用が可能です。

これらの機能はすべて自動で更新することができるため、運用の手間が掛かりません。こういったキーワードは日々更新感を持たせることが重要ですが、人手で運用をしようと思うと、それなりの負荷が掛かります。機能を実装する上では「継続した運用ができるか」という観点も踏まえた検討が重要となります。

ワンタッチで検索できると「表記ゆれ」が起こらない

検索タグやキーワードをタッチして商品を検索する場合、キーワードの表記ゆれは起こりません。表記ゆれが発生しなければ、検索結果に本来は表示されるべき商品が表示されないことによる機会損失も防ぐことができ、コンバージョン率の向上につながります。

ワンタッチで商品を検索できるサイト内検索機能を導入すると、タッチで直感的に商品ページにたどり着けるようになってユーザーの買い物体験が向上することに加え、表記ゆれが発生しないことも大きなメリットです。

サイト内検索で買い物の導線をデザインする

サイト内検索の役割の1つは、ECサイトを訪れたユーザーの買い物をサポートすることです。行動ログやレビューを分析し、ユーザーが検索で使う可能性が高いキーワードやタグを高い精度で予測し、先読みして表示すれば、ECサイトの購買体験がより高いものになり、ユーザーの利便性向上につながるでしょう。

ECサイトのサイト内検索において、検索窓にキーワード入力する方法がなくなることはありえません。しかし、より快適な買い物体験を実現するには、ワンタッチで商品を探せるUIも併せて提供することが必要ではないでしょうか。

ECサイトを使う消費者は、より便利に、簡単に商品を探せる検索UIを求めています。顧客から選ばれるECサイトを作るには、サイト内検索の先端テクノロジーも取り入れながら、ユーザーが気持ち良く買い物ができる動線をデザインすることが重要です。

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