【催事対策】売上2倍に! 変化するキーワードとは
清水です。前回のコラムでは、ショップの「検索窓」が重要だとお伝えしましたが、その検索窓に入力される「キーワード」について、ご紹介させていただきます。
GoogleやYahoo! JAPANなどの検索エンジンや楽天市場、AmazonなどのようなECサイトでも検索窓にキーワードを入力すると、入力補助のキーワード、いわゆる「サジェストワード」が表示されます。
その「サジェストワード」の「キーワード」を参考にすることで、サイト内のキーワード対策からGoogleなどのSEO対策、商品や販売方法の企画まで役立たせることができます。
例えば、「母の日」の例でご説明すると、インターネットが普及し、ネットショッピングが一般化するまでは、「母の日」と言えば、「カーネーション」を贈るのが一般的でした。
街のお花屋さんから、花キューピットのような加盟店に電話やFAXなどの通信販売を利用して、自分の母親にギフトを届けてもらうという経験のある方も、今の時代は、ECサイトを利用して、ギフトを贈られる方が多いのではないでしょうか。
その「母の日」というキーワードにサジェストされるワードを見てみると、5月のピークを迎える数ヶ月前から「早割」というキーワードが表示されます。
お花、特に生花は、ナマモノです。「母の日」の数日前にお花を仕入れ、アレンジしてお届けするため、できるだけ早く注文を受け付けて、売上を最大化する努力を行うケースがあります。そのため多くの花屋さんは、「早割」という割引キャンペーンを開催します。
しかし、この「早割」というキーワードは「母の日」が近づくと、キャンペーン終了にともない、サジェストワードには表示されなくなります。ECサイトのキーワード対策として商品名などに「早割」と記載している場合、削除することと思いますが、楽天市場などモールの場合、2週間前までにキャンペーンを終了しないと、違反行為となる場合がありますので、注意が必要です。
そして、今年の楽天市場での「母の日」のキーワードをチェックしてみると、次によく検索され、サジェストワードとして表示されるのが「ギフト」です。あわせて検索されるのが「花」。
すなわち「母の日」「ギフト」「花」というキーワードが検索されているようです。
そして、さらに調べてみると「スイーツ」というキーワードも候補に表示されています。「母の日」「ギフト」「花」「スイーツ」のキーワードで検索されていることがわかりますが、このワードから気付けることは、お客様は、花だけを贈りたいわけではなく、スイーツもセットでお届けしたい、ということです。
であれば、お花屋さんは、スイーツを仕入れて、お花とセットのギフトセットを提供することで、このようなキーワードで探しているお客様のニーズを満たすことができるようになり、また、スイーツ屋さんは、お花を仕入れて、同じことができるようになり、それまでの2倍の注文が見込める可能性が高まるかと思います。
そして、仕入れるスイーツは、常温で賞味期限の長い、比較的日持ちがするものを厳選すべきですし、お花もプリザーブドや造花など、「母の日」が終わっても「父の日」などの次の催事だけではなく、毎月贈られる「誕生日」のギフトに流用することで、在庫リスクも減らすことが可能になります。
また「母の日」が終わると、必ずサジェストに表示されるキーワードが「遅れてごめんね」。実際にお客様が「遅れてごめんね」と入力しているのかは、謎ではありますが、多くのギフトショップが「母の日」の翌日から、キャンペーンを開催され、少しでも売上を伸ばそうと努力されるケースが多いため、お客様が検索されているのかもしれません。
このように実際に検索されているキーワードを参考にするだけで、売上を伸ばすアイデアを出すことができますので、ぜひサイト内検索の検索ボリュームが多いキーワードや、検索エンジンやモールのサジェストワードも参考にしてみてください。
<追伸>
昨年の「母の日」に大ブレークしました「ハーバリウム」という商品。Googleが提供しているトレンド情報を見ても、「プリザーブドフラワー」を抜いて、数多く検索されています。しかし今年は、少し落ち着いたようで、半分程度の検索数に落ち込んだようです。次は、どのようなお花と関係した商品が誕生するのでしょうか?
▶Google Trend 比較「プリザーブドフラワー」「ハーバリウム」
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