【2022年度調査】EC市場規模は20兆円を突破!トレンドを経産省調査から読み解く
サービス系ECの市場規模:フードデリバリーサービスが急成長
旅行や飲食店予約、チケット販売など「サービス系分野」の2021年におけるEC市場規模は、前年比1.29%増の4兆6424億円でした。市場規模は2020年をわずかに上回りましたが、コロナ禍で旅行や外食の需要は依然として低迷しており、2019年との比較では35.23%減と大幅に落ち込んでいます。
カテゴリ別では「チケット販売」や「金融サービス」の市場規模が拡大した一方、「旅行サービス」や「飲食サービス」が前年を下回りました。コロナ禍で需要が拡大した「フードデリバリーサービス」は前年比37.48%と大きく伸びています。
デジタル系ECの市場規模:娯楽分野は引き続き好調
電子書籍や音楽配信、動画配信、オンラインゲームといった「デジタル系分野」は、巣ごもり需要の高まりを背景に前年比12.38%増の2兆7661億円でした。2021年の成長率はやや鈍化したものの、「電子出版」が前年比24.23%と引き続き伸びたほか、「有料動画配信」や「有料音楽配信」の成長率も10%を超えています。
BtoB-ECの市場規模:EC化は事業成長の重要施策
ここからはBtoB(法人間の商取引)のEC市場について解説します。2021年のBtoB-ECの市場規模は前年比11.3%増の372兆7073億円でした。EC化率は35.6%で、前年と比べて2.1ポイント上昇しています。2020年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響によってBtoB-EC市場が縮小しましたが、2021年は増加に転じ、2019年の市場規模を上回りました。
BtoB-EC市場規模の算出方法はBtoC-ECとは異なるため、市場規模の数字そのものを単純比較することはできませんが、BtoB-ECのEC化率が35.6%に達していることは注目すべきポイントです。EC化率を業種別に見ると製造業は特に高く、「食品」は67.2%、「繊維・日用品・化学」は47.9%です。
BtoBのEC化率がBtoCよりも高い理由は、法人取引では型番商品を定期的に発注することも多く、ECで受発注しやすいことが影響していると考えられます。BtoBのEC化率が年々高まっていることを踏まえると、メーカーや商社、問屋、代理店などが卸サイトを運営することはBtoBの事業拡大に重要であると言えるでしょう。
アフターコロナのEC市場動向
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