モール店舗と自社ECの「サイト内検索対策」の違いとは? SEO施策と改善ポイントを解説
みなさんは、ECモールに出店しているネットショップと自社ECサイトの「サイト内検索対策の違い」をきちんと説明できるでしょうか? それぞれ目的が異なるため、双方に適した施策を打たなくてはいけません。
本稿では、ECモールにおけるモール内SEOと、自社ECにおけるサイト内検索対策の考え方や施策を解説します。
自社ECのサイト内検索で得た知見をECモールのSEO施策に応用するノウハウも紹介しますので、モール内SEOに取り組む際のヒントにしてください。
モール店舗と自社ECのサイト内検索は目的が違う
ECモールに出店しているネットショップ(以下、モール店舗)と自社ECでは、サイト内検索対策の目的が異なります。まずは、それぞれのサイト内検索対策の考え方の違いについて解説します。
●モール店舗のサイト内検索対策(モール内SEO)
サイト内検索エンジンのロジックを踏まえ、自社の商品ページが他社よりも上位に表示されるようにする(=競合店舗との果てなき競争)
●自社ECのサイト内検索対策
サイト内検索のUI/UXを改善するとともに、検索結果を最適化するための施策を自分たちで行う(=自己批判と改善の繰り返し)
上記の表のように、モール店舗と自社ECでは、サイト内検索対策で実施する施策そのものが異なります。
ECモールでは、サイト内検索の表示順位(ロジック)はモール運営会社がコントロールします。検索結果のロジックはブラックボックスであり、ロジックそのものに対して出店者が関与することはできません。ユーザーにとって最適な検索結果のあり方を考えるのはモール運営会社の仕事です。モール店舗は、ECモールのサイト内検索のロジックにのっとり、狙ったキーワードで自社商品を競合よりも検索結果の上位に表示させるための対策を行います。
一方、自社ECでは、サイト内検索の表示順位を自分たちでコントロールします。「ユーザーにとって最適な検索順位とは、どのようなものか?」を考え、ロジックを設計した上で、表記ゆれ対策や、サイト内検索エンジンに実装する機能の選定などもすべて自分たちで行わなければなりません。
モール店舗と自社ECのサイト内検索対策の違いを踏まえ、次章からは、モール内SEOの施策や、自社ECにおけるサイト内検索対策のポイントを解説します。
モール内SEOの施策と対策のポイント
まずはモール内SEOの施策を解説します。モール内SEOの施策は多岐にわたり施策の種類も膨大なため、本稿では、特に優先度が高い「キーワード検索対策」の施策に絞りました。
キーワード対策はすべてのECモールにおいて重要かつ基本的な施策であり、考え方が共通する部分も少なくありません。キーワード対策は以下のような考え方で進めていきます。
『モール内で検索回数が多く、かつ、購入につながりやすいキーワードを見つけ出し、そのキーワードの検索結果の上位に自社商品が表示されるように対策する』
このことを踏まえ、以下の3点を解説します。
①キーワードの見つけ方
・サジェストワード
・トレンドワード
・アクセス分析ツール
・競合店舗のキーワード調査
・Google検索やSNS検索
②キーワード対策の場所
③対策のポイント
・まずは複合ワードで上位を狙う
・表記ゆれ対策
・季節性のあるキーワードを随時入れ替える
・ユーザーのニーズを想像する
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