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スマホで見るECサイトに必要なサイト内検索とは?CVR改善の事例紹介やパソコンとの違いを解説

2021年2月15日

ECのスマホシフトが進む中、「スマホサイトに必要なサイト内検索の機能を知りたい」「サイト内検索機能を強化したいが、スマホとパソコンの違いが分からない」といった悩みをご相談いただくことも増えました。そこで今回は、スマホサイトに求められるサイト内検索について、事例を踏まえて解説します。

目次

スマホはパソコン以上にサイト内検索の検索結果を最適化することが重要

サイト内検索の検索結果を最適化することは、パソコンでもスマホでも重要ですが、スマホサイトはパソコンと同等以上に高い検索精度が求められます。スマホの画面は小さく、検索結果の視認性が低いためです。

検索結果のファーストビューを比較してみましょう。パソコンサイトではファーストビューに4~12件ほどの商品が表示されます。検索結果の画面をスクロールすると、パソコンサイトでは1画面で10件程度の商品が閲覧でき、少しスクロールすることである程度の商品が閲覧できるでしょう。

一方、スマホサイトの検索結果のファーストビューには、1~2件しか商品が表示されません。画面をスクロールしても、1画面で閲覧できる検索結果はせいぜい3-4件。100種類の商品を閲覧するには30回以上スクロールすることが必要です。

もし、スマホサイトの検索結果の上位に、ユーザーが探している商品とは無関係の商品だがたくさん並んでいたら、ユーザーはどう感じるでしょうか?おそらく「商品を探しにくいサイト」「検索に力を入れていないサイト」というネガティブな印象を抱くでしょう。スクロールして商品が見つからなければ、ユーザーは「欲しい商品が売っていない」と判断してサイトから離脱するかもしれません。

スマホサイトは1画面で閲覧できる情報量が少ないため、検索結果の精度が買い物の利便性に強く影響します。ユーザーが入力したキーワードを正しく解釈し、表記ゆれを吸収した上で、ユーザーが求めている商品を検索結果の上位に表示することが求められます。

スマホサイトは1画面で閲覧できる情報量が少ないため、検索結果の最適化がパソコン以上に重要

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スマホのサイト内検索は「検索窓」が重要

ECサイトにおける主なサイト内検の機能は「検索窓」と「ファセット機能(絞り込み機能)」があります。

パソコンサイトではサイドカラムなどにファセット機能を実装し、選択項目をたくさん表示できます。ユーザーはブランド名や商品カテゴリー、色、サイズ、価格帯などで絞り込むことが可能です。

一方、スマホは画面が小さいため、パソコンサイトと同じファセット情報を表示するのは難しいでしょう。ハンバーガーメニューにファセット情報を盛り込むことはできますが、パソコンサイトと比べると、ファセット機能の利用頻度が低くなる可能性があります。スマホサイトでは「検索窓」のユーザーインターフェース(UI)がパソコン以上に重要です。

スマホサイトに表示できるファセット情報は少ないため、「検索窓」のUIが重要になる

なお、大手ECモールの多くは、スマホサイトのファーストビューに検索窓を設置し、ページをスクロールすると検索窓が追従する仕様になっています。このことは、スマホサイトにおいて検索窓が非常に重要であることの証左ではないでしょうか。

スマホの特性を踏まえたサイト内検索の検索機能とは?

スマホなら、生活のさまざまなシーンでECサイトを利用できます、通勤や通学の電車内、仕事の休憩時間、ふらりと立ち寄ったカフェ、就寝前の布団の中――。こうした利用シーンを想定し、サイト内検索のUIを設計することも重要です。

例えば、電車のつり革につかまってECサイトを閲覧しているユーザーは、片手でスマホを操作しますから、検索窓にキーワードを入力するのが大変です。文字数の多いキーワードを入れるのは面倒ですし、入力ミスも起こりやすいでしょう。こうした利用シーンを想定するならば、片手で操作ができて、ワンタッチで商品を探せる検索のUIが求められます。

また、外出中の隙間時間にECサイトを使う人は、うろ覚えのブランド名や商品名を検索することもあるでしょう。不正確な商品名で検索すると表記ゆれが起きます。サイト内検索エンジンが表記ゆれに対応していなければ、「ゼロ件ヒット」の原因となります。特に、英語のブランド名のスペルを正確に入力できない人は少なくありませんから注意が必要です。

このように、スマホECはいつでもどこでも利用できるからこそ発生するサイト内検索の課題もあります。こうしたスマホの検索課題を解決するために、弊社が開発した機能を紹介します。

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片手で操作でき、表記ゆれも吸収

スマホに特化したサイト内検索機能として「タッチサジェスト」があります。ユーザーが検索窓にキーワードを入力すると、ECサイト内で「そのキーワードと一緒に検索されることが多いファセット情報(絞り込み条件)」が検索窓の下に自動的に表示されます。ユーザーが表示された絞り込み条件をタッチすると、検索窓に絞り込み条件が追加されます。キーワードをタップだけで検索条件を追加できるため、片手で操作できます。UIによっては、どこから絞り込みをしていいのか解らなかったり、条件が多すぎて機能として使いにくいケースもあるでしょう。この機能を活用することで、スマートフォンでの絞り込みを簡単に、直感的に実現することができます。

アパレルのECサイトの検索窓に「トップス」と入力すると、「無地」「ホワイト」「コットン」といった絞り込み条件が表示され、ユーザーがタップすると検索が走る。

なお、「タッチサジェスト」は人工知能がECサイト内の検索ログを解析し、ユーザーがよく使う絞り込み条件を自動的に表示します。EC事業者が検索結果を手動でチューニングする必要はありません。

スマホのサイト内検索を改善してCVR85%アップの事例

スマホサイトのサイト内検索を改善し、コンバージョン率(CVR)の大幅な向上につながったECサイトの事例を紹介します。アパレルブランドを展開しているナノ・ユニバースさまは2017年3月、EC売上のスマホ比率が8割を超えるなか、ユーザーがストレスなく商品を探せるように「タッチサジェスト」の導入と「表記ゆれ」の改善を実施しました。

その結果、フリーワード検索時のCVRが導入前と比べて85%向上。また、「ゼロ件ヒット」が大幅に減少し、1人あたりのページビュー数が1.5倍に増加しました。「タッチサジェスト」を導入するなど、スマホの検索特性に合わせた対策を実施したことで大きな成果につながった事例です。

スマホサイトのCVR向上に成功したナノ・ユニバースさまのECサイト

サイト内検索はスマホ優先の時代に

オンラインの買い物に使われるデバイスは現在スマホが中心です。ECサイトを構築する際、スマホサイトを優先してデザインや機能を設計することも多いのではないでしょうか。

ここ数年、サイト内検索に関する悩みを弊社にご相談いただいた企業の約9割は、スマホのサイト内検索対策を優先しています。UIUXにこだわりのあるEC事業者では、パソコンとスマホの検索機能を使い分けていることも多いです。

本稿で解説した通り、スマホサイトではサイト内検索の最適化がパソコン以上に重要です。スマホサイトのUI・UXを高めるサイト内検索を目指してください。スマホとパソコンでサイト内検索機能を使い分けることが難しい場合は、スマホサイトを優先して設計すると良いでしょう。

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